中津川 遥火

正義の味方が邪悪な神を殺し、世界に平和が戻った夜、神を見失った哀れな少女が土砂降りの雨に打たれながら泣きじゃくり、捨てられたちっぽけな神様を必死に探してごみ箱を漁っている……そんな光景が、ときどき目に浮かぶんだ。

2018-10-22から1日間の記事一覧

いつかは終わる祭り

この夏に新しい邦訳版のほうで読んだジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード(路上)』は、情熱の赴くままに無鉄砲な冒険をどこまでも続けていく若者の群像を描いているだけでなく、どれだけ永続するかのように感じられる祝祭にもいつかは絶対的な時の流れ…